ジェンダー暴力の文化人類学 家族・国家・ディアスポラ社会 [ 田中　雅一 ]

家族・国家・ディアスポラ社会 田中　雅一 嶺崎　寛子 昭和堂ジェンダーボウリョクノブンカジンルイガク タナカ　マサカズ ミネサキ　ヒロコ 発行年月：2021年03月13日 予約締切日：2021年01月20日 ページ数：448p サイズ：単行本 ISBN：9784812220184 田中雅一（タナカマサカズ） 国際ファッション専門職大学教授／京都大学名誉教授 嶺崎寛子（ミネサキヒロコ） 成蹊大学文学部准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） ジェンダー暴力とは何か？／第1部　家族の名誉にかけて（南アジアにおける強制結婚ー規定婚、児童婚、非人間との結婚／二重の暴力ーネパールにおける売春とカースト／名誉は暴力を語るーエジプト西部砂漠ベドウィンの血讐と醜聞／ジェンダー暴力の回避ーエジプトのムスリムの試み／噂、監視、密告ーモロッコのベルベル人にみる名誉と日常的暴力の周辺／復讐するは誰のため？ーギリシャのロマ社会における名誉をめぐる抗争）／第2部　国家に抗するジェンダー（揺れ動くジェンダー規範ー旧ソ連中央アジアにおける世俗主義とイスラーム化／抑圧された苦悩の可視化ー韓国の烈女と鬼神／ある「母」の生成ーアルゼンチン強制失踪者の哀悼と変わりゆく家族／痛みと記憶ーチリ・軍政下を生き抜く女性たち／自由、さもなくば罪人ー性の多様性をめぐるインド刑法の攻防）／第3部　ディアスポラ社会の苦悩（名誉をよみかえるーイスタンブルの移住者社会における日常の暴力と抵抗／トランスローカルなジェンダー暴力ーインド・パンジャーブ出身女性の経験／暴力と移動が交錯する生ーメキシコにおける中米女性移民たち／揺らぐ家父長制ーノルウェーのアラブ系難民女性の定住過程／越境する「強制結婚」ーノルウェーのパキスタン系移民女性とNGO活動／仕事・恋愛・暴力が交錯する場ーカラオケパブで出会うフィリピン人女性と日本人男性） ジェンダーは希望である。なぜならジェンダーは男らしさや女らしさが変革可能な属性であることを力強く指し示しているからだ。そのジェンダーが暴力と結びつくというのは、どういうことなのか。17人の論者が“ジェンダー暴力”の地域的な多様性と繰り返し現れる類似性、さらに暴力の回避や抵抗を探究する。 本 人文・思想・社会 社会 ジェンダー・セクシュアリティ