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【振袖用】【色無地 菊尽くし文 銀通し さくら色】【反物1反・胴裏1枚・共色八掛オールインワン】振袖 色無地 無地 国産

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こちらは、振袖用表地1反と八掛地1枚に、振袖用正絹胴裏を1枚お付けする商品です。御仕立・加工は別途ご注文下さい。 ◇色目   さくら色(ごく薄い透明感のある赤紫) 満開の桜の花のような淡い色です。ピンクではなく、やはりこの色はさくら色なのです。派手さはないのにひたすら美しく 優しい色目です。派手に目立つ事はないでしょう、ですがきっと印象に残ることでしょう。上品な桜色の無地の振袖 銀通しの生地なので、銀のラメ上のものが程よく表れているのですが、写真では表現が難しいです。同種類の紺や濃い赤は、銀糸がコントラスト強く表れますので、好みが別れる表情ですが、こちらの色目のような中間から淡い濃度のお色目では非常に穏やかに銀糸が表れて、画像で撮影が難しいほどです。言葉での補足となってしまいますが、中間から淡い色調では、銀糸の輝きが実に上品な表れ方となり、程よい華となります。 ◇素材  絹(表地・裏地) ◇用途 振袖 弔事以外は幅広くお召しいただけます。 ◇文様分類  ◇サイズ 巾395mm×長さ16m(裄丈74cmまで可 ◇内容 表地1・八掛地1・振袖用胴裏1 ◇産地 表地・八掛:丹後 胴裏:福井 ◇染色 池山染工   ◇生地品質  最高品質素材の中でもさらに高品質素材と特殊な技法で製作 ◇八掛地セレクト 《色目》 基本的には、表地と同じ色目です。 ◇特徴 菊の文様の中でも一層、華やかさが際立つ乱菊文様。非常に 格調高い文様で華やかで古典的な趣のデザインです。 抑え目の地に菊の文様が絹の光沢感と銀のラメ糸によって表れます。また品の良い発色も特徴。 華やかでありながら、しっかり上質感ある表情の素材ですので、育ちの良い雰囲気となります。 菊は、特別な植物です。 菊はもともと中国原産の植物、中国ではすでに周の時代(約二千三百年前)に栽培されていたらしいです。 シンプルに香りが良く、姿が美しいのが愛でられるきっかけでしょう。 先秦には、菊花観賞が『礼記』にしるされています。 その後、何度か菊の鑑賞ブームがありますが大きく発展したのは宋の時代。現代見られる菊の原型のほとんどがこの時代に作られたそうです。 日本では最初、「貴族の花」でありましたが江戸時代に庶民が愛でるようになります。 植物としての菊は、秋の花で、和歌などにも歌われることとなります。 また、先秦の頃、神仙思想と結びつくようです。神仙思想は簡単にいうと仙人・神人になる事目指す思想。 何が目的かというと、、、不老長生。 それで菊は延命長寿の霊草 として珍重されます。不老不死の仙薬の仙花であるわけです。 「菊にひたされた水は生命の水、不老長生の水」 秦の始皇帝が不老不死を願って仙薬を血眼になって探していたのもこの頃。 「白菊と蓮花、ニワウルシの花汁を丹(硫化水銀)に和して蒸して服すること1年を経れば齢500歳」といわれる 。 菊は、ビタミンEが豊富ですので、中国最古の薬物書『神農本草経』に上薬として登場します。 「味は苦平。風による頭眩や腫痛、目が脱けるように涙出するもの、死肌、悪風、湿痺を治し、久服すれば血気を利し、身を軽くし、老に耐え、年を延す。一名節華」と記される。 「宮廷人がはじかみを食し、菊酒を飲んで長寿を願う」 漢代には、重陽の節句の原型のような振る舞いが行われていたようです。この辺りが延命長寿のいわれの流れです。 日本では、貴族たちが当時の中国に憧れて、模倣をします。当時の優秀なエリート達が真剣に厳かに取り組んでいたみたいです。こちらも現代人の「長生きできると良いね」位の軽い雅な感じではなかったようです。 菊は、本草経では別名「日精」と呼ばれ、菊の花弁が放射状の形状を日輪に見立てる考えが表れています。 古代メソポタミアの太陽神のシンボルが同じような菊文様ですので、もしかしたら、この辺りの思想が伝播していたのかもしれません。 太陽の精気を含んだ花、百花の王。別格の花とされているわけです。 天皇家の家紋が菊なのは、後鳥羽上皇の菊好きが由来なのですが、太陽神であります天照大御神の子孫が日精の家紋というのも面白いです。 それで日本では、菊は奈良時代、秋草のひとつにすぎなかったようなのですが平安時代初期には、上記のような中国の観念、習俗が定着して、和歌に歌ったり重陽の節会が始まったりします。最終的には最も高貴なものという観念まで昇りつめることになります。 江戸時代は、菊の鑑賞が盛んな時代。 様々な新しい品種が作り出され、各地で菊の会が開かれその美しさを競い合うようになります。 菊の栽培の庶民への普及につれて、,季節性などから解放された美しいデザインとしての菊柄が誕生します。 実際の菊を品種改良して、どんどん綺麗で洗練された菊が生まれますから、それに従って、衣装や調度品に美しい菊の文様が生み出される事になります。 それまでの秋草の中の一つとして描かれたり、長寿のシンボルとして水とセットで描かれる必要がなくなります。衣装の文様にも菊単体で美の象徴としてデザインされ、盛んに用いられるようになります。 お好みの色目に染めて、シンプルで上質な絹素材の質感で見せる振袖になります。 ゆくゆくは染め替えて、色無地としてお使いもいただけるだけの充分な品質の生地でございます。 美しいデザインに加えて厳選された絹糸や高度な織の技法が用いられている点で,素晴らしい品質の生地でございます。 ◇お仕立  ご希望の方のみ、同梱の仕立注文書、もしくは下記リンク先よりご注文下さい。 ◇返品 未仕立・未加工の商品のご返品は、お荷物到着から7日以内にご連絡下さい。 仕立・紋入・ガード加工済の商品は返品できません。 誂え染 可 ◇備考 撮影環境 モニター色温度:6500K昼光色、室内:昼光色にて調整 お手持ちのモニターの色温度を調整してください。 5000K=暖色系の白(赤味が強くなります) 6500K=昼光色(ほぼ近い色目) 9300K=寒色系の白(青味が強くなります) モニターによって色目の濃淡に若干の差がございます ご来店いただいて実物を御確認できます