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上田正昭歴史講演集 日本の神々と古代国家の成り立ち

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古代ロマンの世界にいざなう名講演集 日本古代史を知るうえで欠かせないキーワードを、 CD4枚に凝縮した歴史講演集。 上田正昭先生による分かりやすい解説をお楽しみ下さい。 ※この音源は、The CD Club「聴く歴史コース」で刊行された音源です。(すべてスタジオ録音)  収録内容 CD1『古事記』『日本書紀』が描く神話の世界 〈2003年1月収録〉(64分)  8世紀のほぼ同時期に完成した『古事記』と『日本書紀』は、その内容に大きな違いがある。例えば、『古事記』では神話の比重が大きく、全篇が<神代>を原点とした物語の型を踏むのに比べ、『日本書紀』では『古事記』の触れていない推古天皇以降の記事が多い点などが挙げられる。記紀神話の成り立ちと内容を解説する。 CD2日本武尊の英雄伝承と古代国家の成立 〈2007年収録〉(54分)  『古事記』『日本書紀』のみならず、風土記などにも取り上げられているヤマトタケルノミコト。しかしその人物像は、書物によって、漢字表記をはじめ様々な部分で異なっている。古代王族の英雄武将として最も有名な存在であるヤマトタケルノミコトの人物像に迫る。 CD3雄略天皇と古代国家〈2004年12月収録〉(57分)  日本が古代国家として成立した時期については、原初国家誕生の三世紀説、雄略天皇の五世紀説、天武・持統天皇の七世紀説の三つがあり、「七五三論争」とも呼ばれている。上田先生は五世紀の雄略天皇の時代に国家が成立したという説を主張するが、果たしてその根拠とは? CD4女王卑弥呼と邪馬台国 〈2003年10月収録〉(59分)  古代日本について書かれている魏志倭人伝は、主に三つの内容から成っている。邪馬台国の方位や場所を述べている部分、衣類など風俗のことについて述べている部分、そして外交関係について述べている部分の三つだ。それらを読み解く中で、信頼できる記述部分と、少し工夫をして読み解かなければいけない部分があると上田先生は言う。魏志倭人伝を紐解き、卑弥呼と邪馬台国について分かり易く解説する。  講師紹介 上田正昭上田正昭(うえだ・まさあき) 1927年、兵庫県生まれ。歴史学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部卒業。京都大学教授、大阪女子大学学長などを歴任。アジア史学会会長。2000年、南方熊楠賞受賞。日本古代史を中心に神話学、民俗学なども視野に入れ、広く東アジア的視点から歴史を究明する。主な著書に『日本神話』(岩波書店/毎日出版文化賞)、『古代伝承史の研究』(塙書房/江馬賞)、『上田正昭著作集』(角川書店)他多数。