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トゥア・リータ ケイル [2019]750ml (赤ワイン)

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テラコッタ(伝統的な素焼き陶器)で造るシラーです。 女性的な味わいに仕上がることから、ラベルも同様に女性がモチーフの特別なデザイン。 よりピュアなシラーを表現し、シラーという品種の魅力を最大限見出そうと生まれたのがケイルです。 シラーは醸造段階において、還元する傾向にあります。したがって、醸造中にはほかのブドウ品種よりは酸素を必要とします。樽を熟成に使用するのはそのための手段の一つではありますが、樽からの影響を極力避けつつ、シラーのピュアさを引き出すためには何が必要なのかをトゥア・リータでは考えました。ステンレスタンクでは、還元傾向が強くなりすぎます。ミクロオクシジェネシオンという人工的な手段は避けたい。そして最善と行きついたのがアンフォラ熟成でした。素焼きの陶器は、トスカーナでは鉢や花壇ではもちろん、オリーブオイルの容器としても一般的に使用されていました。また、ワインの歴史からもわかっている通りアンフォラを使用したワイン造りは「ワインの原産国」とも言われているコーカサス地方では一般的です。さらに、酸素透過率もバリックほどまでとは言わないまでも十分に期待できると判断したのです。 また、ケイルの特徴的な点として、トゥア・リータでは熟成中のアンフォラにブドウの茎の10~20%を加えています。しっかりと成熟したブドウの茎は、ワイン中の余分なえぐみを取り除くスポンジ的な役割を果たすといいます。こうして生まれたケイルは、シラーという品種のピュアな味わいを演出しているのです。 ■2019年ヴィンテージ情報■ 2019年=過去最もバランスの取れたヴィンテージ!!!! 今までで最もバランスの取れたワインができた!と言える年でした。 寒い冬の後春へ突入、4月後半の寒さと降雨が継続、5月も涼しく開花時期は約10日遅れる。5月末辺りから少しずつ気温も上がり、植物活動が促され成長速度が速まる。その後、降雨が殆どなく逆にブドウの植物活動は速度を落とす。8月中旬、9月初めのにわか雨をきっかけに再度植物活動が進み理想的なフェノール類の成熟を促す。2019年の収穫は9月1日から10月20日にかけてと長い収穫期間となりました。この期間中は各ブドウの納得のいく成熟ポイントまで天候を考えずに待てるという理想の収穫で、出来上がったワインも理想的なバランスを有することになったヴィンテージでした。(エージェント林達史氏談) ■テクニカル情報■ トスカーナI.G.T. 品種:シラー 100% 醗酵:テラコッタにて25%に当たる茎とともにマセラシオン醗酵/主醗酵後、マロラクティック醗酵 熟成:オーク樽熟成約5カ月(225L、古樽) 年間生産量:3400本、栽培面積:2ha、平均収量:20hl/ha Azienda Agricola Tua Rita Keir アジィエンダ・アグリコーラ・トゥア・リータ ケイル 生産地:イタリア トスカーナ 原産地呼称:IGT. TOSCANA ぶどう品種:シラー 100% 味わい:赤ワイン 辛口 フルボディ ワインアドヴォケイト:95 ポイント Rating 95 Release Price $100 Drink Date 2022 - 2035 Reviewed by Monica Larner Issue Date 8th Oct 2021 Source October 2021 Week 1, The Wine Advocate A pure expression of Syrah that spends six months in amphorae, the Tua Rita 2019 Keir Rosso is a gregarious and super fun wine that is a joy to drink and a great conversation starter thanks to the crafty approach used in its winemaking. Long skin maceration times give the wine extra intensity. The tightly pored surface of the clay amphorae (that are fired in kilns at very hot temperatures and long durations) means that the wine gets less oxygen during winemaking. This contributes to its delicate and elegant flavors and ultimately to the promising longevity of this vintage. Keir is not as full-bodied as other Tuscan Syrahs, but the wine shows terrific purity and focus instead. The bouquet offers punchy black fruit, plum, tea leaf and savory tobacco. ジェームス・サックリング:93 ポイント TUA RITA SYRAH TOSCANA KEIR 2019 Tuesday, October 5, 2021 CountryItaly RegionTuscany Vintage2019 Score 93 The green-tobacco and pepper character is very intense with blackberry and black-cherry undertones. Full-bodied and layered with soft tannins that are creamy and very pretty. A full yet soft-textured palate. Succulent and delicious. Drink or hold.Tua Rita / トゥア・リータ 大地を愛し、天に愛され、情熱を注ぐ~土いじりをこよなく愛する男が家族とこの土地に出会い、いつしかその孤高なる想いは唯一無二のワインを生み出した。イタリアでWAとWSで満点100点を獲得した男。トスカーナ州、スヴェレートの地に設立されたトゥア・リータ。ヴィルジリオとリータ夫妻が、全国的に全く無名であったこの場所の畑を購入したのは1984年のこと。1992年に初めて瓶詰めされたワインがリリースされてから、6ヴィンテージ目でワイン・スペクテイター100点を獲得するという快挙を成し遂げる。その後がまたすごい。2000年のレディガフィにおいては、ワイン・アドヴォケイトで100点を獲得。 しかしながら、この家族経営の小さな醸造所は評価誌に左右されず、妥協を許さない果て無きワインへの追求・挑戦を続ける。それが今日のトゥア・リータの飛躍を支え、更なる品質改善を支えている。男 ~ヴィルジリオ・ヴィスティ~当初、まだゲームの仕事を続けていたヴィルジリオは、平日は都会で仕事をこなし、週末を長年の夢であった念願の畑で過ごしていた。当時この地域で栽培されていたブドウはトスカーナの地品種であるサンジョヴェーゼやトレッビアーノで、それ程大きい畑ではないが、老後のセカンドライフとして徐々に仕事を農業にシフトしていきたいと考えていたヴィルジリオは、それがたまらなく好きだった。ある日ヴィルジリオが作ったブドウが、そして出来上がったワインが、常識を超えるレベルであることに気付く。ブドウ栽培へ次第にのめり込んでいったヴィルジリオは、「-どうせやるのであれば、世界レベルのワインを造りたい-。」といつしか思うようになる。そして1988年、この無名なワイン産地の1.5haに、あるブドウ品種が植えられる。 それが後にトゥア・リータのシンデレラ・ストーリーの基盤となる、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローだった。大好きな土の香りに誘われ、ヴィルジリオが畑へ出て行く週末が続く。愛情たっぷりに育てられたカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローは、やがて実を結びはじめる。 その後、当時28歳という若さながらすでに天才醸造家として頭角を現しはじめたルカ・ダットーマと契約を交わすなど、ワイナリーとして本格的に稼動。そして終に、ジュスト・ディ・ノートリ1992年がワイナリー初リリースとなる。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが50%ずつという比率のジュスト・ディ・ノートリは、トゥア・リータのワイン造りへの情熱が込められたワイン。その後メルローが素晴らしい出来であることから、1994年に実験的にバリック2つ分のメルローが瓶詰めされる。これがシンデレラ伝説を造る、「レディガフィ」の誕生である。このワインの出来と世界的な評価が、老後に農夫としてのセカンドライフを目指していたヴィルジリオに、大きな使命を与えた。そしてついに農業を生活の基盤とすることを決断。ワイン造りを本業とし、ここスヴェレートに移住をする決意をした。頑張り屋のヴィルジリオが、自分の唯一といってもよい欲望に全身全霊をかけられる。ここから真のViticoltore(ブドウ栽培農夫)への人生が始まるのである。華々しいデビューとは裏腹に、多忙を極め始めたルカ・ダットーマと1998年をもって契約を解消したヴィルジリオは、ステフアノ・キオッチョリをコンサルタントに迎える。しかしエノロゴが変われども、ヴィルジリオの毎日は変わらない。畑仕事一徹。畑仕事が趣味で、毎日が飽きない。朝8時から畑に出かけ、夜日が暮れるまでヴィルジリオは畑にいる。帰宅後はシャワーを浴びて、テレビを見て、そしてベッドに向かう。そして次の日、畑仕事の一日を楽しむのである。トゥア・リータのヴィルジリオ・ヴィスティ氏が2010年9月13日に永眠されました。とても悲しい知らせではありましたが、彼の残したワインたちは、更なる輝きを放っているかのようです。