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シャトー フェリエール [2010] マルゴー グランクリュ 第3級格付け Chateau Ferriere Margaux 赤ワイン ボルドー 750ml

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シャトー フェリエール [2010] マルゴー グランクリュ 第3級格付け Chateau Ferriere Margaux 赤ワイン ボルドー 750mlシャトー・フェリエール Chateau Ferriere マルゴー村のメドック第3級格付けシャトー。 メドック格付けシャトーの中で最も小さなシャトーで、隣接するシャトー・マルゴーと比べても10分の1以下の生産量です。 その殆どがアメリカ向けに輸出されているため、日本では殆どお目にかかれない、幻の格付けシャトーとも言われています。 シャトー・フェリエールの歴史 シャトー・フェリエールは、メドックの格付け全シャトーの中で、最も畑面積が小さいシャトーです。 その起源は18世紀、ガブリエル・フェリエールによって創設されたところまで遡ります。ガブリエルは、海運仲立人であり、狩り担当の王付き役人でした。 ブドウ畑は精力的に、彼の従兄弟でありボルドー市長であったジャンによって拡張されましたが、ガブリエルの死後、所有地は共同所有であったため、裁判所によって売り出されました。 彼の妻マリーはそれを買い戻しました。彼女には3人の子供、ガブリエル、ミッシェル、ローザがいました。 1855年の格付けで、メドック第3級格付けとなりました。 その後、1914年までフェリエール家が所有しますが、この間には特筆すべきことがない状態が長く続きます。 その畑は、隣にはシャトー・マルゴーの畑があるという好立地にありながら、30年契約でシャトー・ラスコンプに貸し出されており、そのワインも月並みなものでしかありませんでした。 現在のオーナーであるヴィラール家が、シャトーを購入した1988年以降、少しずつ畑を買い戻し、1991年すべての契約を完了し終わりました。 ヴィラール家の娘、クレラ・ヴィラール女史は、ワインメーカーの家に生まれましたが、悲しいかな1992年彼女の両親が不慮の事故で二人同時に亡くなったのです。 そのころパリに居を構えソルボンヌ大学で化学と物理の博士号を持ち、論文の準備をしているところでした。 しかし彼女は自分自身の学業をあきらめ、家業を継ぐ決意をしたのです。 彼女はたぐいまれな熱意と決意で、クリュ・ブルジョワの頂点を維持しているシャトー・シャス・スプリーンを仕切り、また同時に、ボルドー大学で著名な教授の下、ブドウ栽培とワイン学を学びましたが、彼女の一番の先生は、彼の祖父であるジャック・メルローでした。 彼女と一族の果敢な改革によって、1992年以降、シャトー・フェリエールは、畑のポテンシャルに加えて、ワイン界の名門の人たちがワイン造りに関わることによって、劇的な復活を果たし、今や、最高水準のシャトーとなりました。 シャトー・フェリエールの特徴 シャトー・フェリエールの畑はたった8haで、メドック格付けシャトーの中では一番面積が小さいです。 畑はマルゴー村の北の斜面にあり、あのシャトー・マルゴーの最高のカベルネ・ソーヴィニョンが収穫されている畑の隣にある好立地です。 その畑は、ジロンド川に運ばれた深い砂利質に石灰質が覆っている土壌でジロンド川沿いの特徴的なミクロクリマを作っています。 メドックワインの主要品種であるカベルネ・ソーヴィニョンは水はけのよい砂利質土壌を好みますから、カベルネ・ソーヴィニョンにはベストな畑と言えるでしょう。 一方、メルローは、干ばつに弱く、粘土質の多い保湿性の土壌に植えますが、いずれにしても、良いワインは、一定の樹齢(最低でも15年以上)の深く根付いたブドウの樹から生まれます。 畑には、カベルネ・ソーヴィニョンが約75%、メルローが約20%、プティ・ヴェルドが5%植えられています。 そして、特筆すべき点は、除草剤が使われていないことです。丁寧に鋤入れされた畑を見れば、土が生きていることがわかります。 生態系に限りなく寄り添うフェリエールのクレア女史 発酵とマセラシオンは温度管理されたステンレスタンクで行われます。 新樽にて、ワインの味わいに丸みとコンプリシティをもたらすマロラクティック発酵で行います。 オークの新樽にて16~18か月熟成させ、清澄も行います。 また、カベルネ・ソーヴィニョンの比率が高いことも特徴です。 とにかく、クラシックで典型的なメドック地方のテロワールです。 ルドルフ・シュタイナー博士のビオディナミの原理に基づいた栽培を行っており、クレアはこの農法によりワインにフィネス、深みやバランスがもたらされ、シャトーのテロワールが最大限に表現されると確信しています。 2015年にはオーガニックの、2018年にはビオディナミの認証を取得しています。 ルドルフ・シュタイナー Rudolf Steinerとは? ナチスの総統アドルフ・ヒトラーがまた無名だった時代、いち早く、その危険性を予言、警告した人物がいました。 それが、人智学の創始者ルドルフ・シュタイナー(1861年2月27日 - 1925年3月30日)です。 オーストリア帝国生まれの彼の肩書きは、思想家、教育家、哲学者、そして神秘思想家とされていますが、日本では教育者としての名声が高く、彼が提唱した「シュタイナー教育」は、現在も全世界に500校近くもあり、実践者も多数存在し、高い評価を受けています。 40歳までの彼は、リベラルな文芸評論家として活躍しており、文芸雑誌を編集、ゲーテの自然科学を研究したり、哲学書などの発表していました。そして1900年からは神秘的な結社「神智学協会」のドイツ支部を任されることになります。 その後、神智学協会との方向性の違いにより、同会を脱退、1913年に自ら「人智学協会」を創設し、「人智学」と呼ばれる彼独自の思想運動を展開していきます。  翌年から始まった人類史上初の世界大戦の最中、シュタイナーは、その戦争を引き起こす社会問題を解決する運動の提唱や、学校教育、幼児教育、治療教育、生涯教育、芸術、建築、医学、農業、宗教刷新など様々な活動を展開していきます。 バイオダイナミック農法(ビオディナミ)もルドルフ・シュタイナーによって提唱された自然農法です。 現オーナーのクレラ・ヴィラール女史が、自らのワインを「ベルベットのクッションの上にのせられた小さな宝石」と評しましたが、まさに言い得て妙だと思います。 小さな畑ゆえに、すべての過程に細心の注意を払い、ワインの細部の完成度にまで自らの職人技、美意識、良心を行きわたらせることができます。 シャトー・フェリエールのワインは、テロワールの持つポテンシャルと、それに関わる全ての人の思い、体温を感じさせる生命ある芸術作品だと言えます。 シャトー・フェリエールのワインは、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローをメインの品種として使った伝統的ボルドースタイルのワインで、リッチな果実味があり、フルボディのパワフルさを持ち、マルゴーそのものの美点を余すところなく体現していると言えるでしょう。 毎年生産される4,000ケースの内、90%がアメリカに輸出されています。 のこりの4,800本のうち、ほんの一部のみが日本に入ってくるだけです。 まさに「幻のワイン」なのです。 そうなればなるだけ、飲みたくなるのが人の情の常です。 このワインに出会う機会は、きわめて少ないです。 Margaux マルゴー  メドックの中で特に女性的で華やかなワインを生む銘醸地 マルゴーはメドックの最も南、ジロンド河の上流に位置する村で、畑が位置するのも内陸寄りです。 砂利質土壌に入り混じった、石灰質や粘土質の土壌が味わいに陰影を与えています。 広い村ですがブドウ畑の面積は村の約2割程度であり、五大シャトーの一つ、シャトーマルゴーをはじめとするシャトーが点在。そのため、シャトーごとのテロワールも異なり、様々なタイプが存在するアペラシオンです。 よくマルゴーのワインは「女性的」という表現をされますが、実際に飲んでみると多くのワインが非常に厳格な印象があり、「華やかだが、芯は強い」そんな深い女性像を思わせます。 シャトー・フェリエール Chateau Ferriere 2010 2010年のボルドーは、前年に引き続き傑出した年になりました。 乾燥し暑すぎることない天候のおかげで過熟することなくゆっくりと、そして完璧にブドウは熟しました。 そのため、タニックでありながら上質でしなやか、美しい酸を持つ、 エレガントでクラシカルなスタイルのワインが生まれました。 外観は深いガーネットの色調。クレーム・ド・カシスやイチジク、キルッシュのアロマにタバコの葉やクローヴのニュアンスが感じられます。 シルキーなタンニンや風味の広がり、深い余韻が魅力です。 長期熟成を経てよりまろやかに変化した、円熟味ある味わいをお愉しみいただけます。 ~2034年まで 飲み頃 The Wine Advocate Rating 88 Reviewed by Lisa Perrotti-Brown Drink Date 2020 - 2034 Deep garnet colored, the 2010 Ferriere wafts out of the glass with glamorous scents of red roses, Ceylon tea and cigar box over a core of kirsch, redcurrant jelly and blackberry pie. Medium-bodied, the palate is understated and refreshing with a good amount of savory fruit and an herbal lift on the finish.