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マストロヤンニ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ [2018]750ml (赤ワイン)

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ワインの「深み・旨み」とはどんなものなのかを、静かに、そして力強く語ってくれる、クリュ・ブルネッロへの期待を掻き立てる秀作! ワイン評論家マット・クレイマーが「飲まずに死ねない」と明言するイタリア最高のワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。その代表的生産者として、マストロヤンニは数多くの愛好家やプロフェッショナルに愛されてきた。ブルネッロの伝統に重きを置くマストロヤンニの作品は、初期のヴィンテージからこの地の上質なサンジョヴェーゼに特有の素晴らしいアロマを呈していたという。 創始者のマストロヤンニ氏の死後、2008年に醸造所はエスプレッソコーヒーの最大手、グルッポ・イリーの手に渡った。イリーが唯一手を加えたのは、選果台や部分的な木製の発酵槽の導入、セラーの改装など、ハード面のみだった。イリーによる大規模な設備投資のおかげでワインはよりクリーンになり、クオリティは一層向上したが、マストロヤンニの核となる部分は変わらない。その味わいは現在でも数多くの愛好家にとって希少な存在として扱われている。 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、海抜190-400mに広がる日照豊かな南西~西向き斜面の畑から、ブルネッロ用に区画を厳選。粒の小さな熟した果実のジューシーなアロマに、スモークやスパイスのニュアンスが深みを添える。細かなタンニンに包まれた艶のある果実。エキスに満ちた端正かつ享楽的な味わいには、この作品に続くクリュ・ブルネッロへの期待がかきたてられる。 最初に広がるイメージは様々なドライフルーツ…ラズベリー、苺、無花果、オレンジスライスなど。そこに紅茶やタバコの葉の深い芳香が重なり、まさに官能的とも言えるエロティックなアロマが広がります。タッチは優雅に滑らか、瑞々しい酸のあとに赤い果実の甘味、そこから旨みがじんわりじわじわと長く持続。いつまでも続くかのような長い余韻に、感嘆のため息が。 時間経過とともに香りはスパイシーに、冒頭の紅茶やタバコの印象は中国茶や葉巻に変化していきます。そして抜栓90分後くらいに、香りと味わいの力がグイッと持ち上げられる感覚が…そこからはもうこのワインに身を任せ、引っ張られていけば良いだけ。贅沢、のひとことではとても言い表せない深いワイン時間が、あなたを待っています。 ■テクニカル情報■ 醸造・熟成:大樽(1600L、3300L、5400L)36ヶ月 Mastrojanni Brunello di Montalcino マストロヤンニ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 産地:イタリア トスカーナ モンタルチーノ アペラシオン名:DOCG. BRUNELLO DI MONTALCINO ぶどう品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ 100% アルコール度数:15% 味わい:赤ワイン 辛口 フルボディ ワインアドヴォケイト:93 ポイント RP 93 Reviewed by: Monica Larner Release Price: $80 Drink Date: 2024 - 2038 With a red wax seal affixed to the front of the bottle, the Mastrojanni 2018 Brunello di Montalcino shows dark fruit, dried cherry, iris roots, savory spice and crushed stone. The wine presents a classic aromatic profile for Sangiovese from Montalcino. The only distraction is the wine's high 15% alcohol content. Otherwise, the wine is silky and smooth with integrated tannins. This 70,000-bottle production is set up for near and medium-term drinking. VINOUS:92 ポイント 92pts Drinking Window 2024 - 2031 From: 2018 Brunello di Montalcino: The Rubik’s Cube Vintage (Dec 2022) The 2018 Brunello di Montalcino wafts up with a savory and smoky mix of rich cherry sauce, wilted violets and grilled herbs. It’s round and almost juicy in character, with a potent wave of ripe red fruits and autumnal spice that leaves a collection of fine tannins in their wake. The 2018 finishes youthfully structured, with nuances of sour citrus and salted licorice that slowly taper off. - By Eric Guido on October 2022 ジェームスサックリング:91 ポイント MASTROJANNI BRUNELLO DI MONTALCINO 2018 Sunday, December 11, 2022 CountryItaly RegionTuscany Vintage2018 Score 91 This has aromas of fresh black truffles, sour cherries, plums and smoked paprika. Full-bodied with weighty, ripe fruit and creamy tannins. Try from 2024.Mastrojanni / マストロヤンニ創始者の信念『伝統ありき』を継承し続ける ブルネッロを代表する生産者創始者のマストロヤンニ氏の死後、醸造所は売却の危機を迎えた。新たなオーナーに名乗りを上げたのは、グルッポ・イリー。彼らの条件はただひとつ、アンドレア・マケッティが醸造責任者を続けること。カステルヌオーヴォ・デッラバーテの先駆者創業は1975年。ブルネッロの生産拡大に火をつけたバンフィの設立や、D.O.C.G.昇格以前のことである。畑と醸造所は、アペラシオンの最南端となるカステルヌオーヴォ・デッラバーテの丘陵にある。元々ロレート・エ・サン・ピオと呼ばれていたこの農園を弁護士のガブリエーレ・マストロヤンニが取得した当時、森と牧草地が広がるのみで、ブドウは植えられていなかった。土壌は痩せている上、傾斜が急で崩れやすく、耕作に不向きとされていたからだ。しかし、南部特有の温暖な気候に加え、南西から南に開けた斜面は日照が豊富。夏は雨が降らず、日中の気温は時には40度にも達するが、南に迫る標高1700m級のアミアータ山から常に涼しい風が吹くため、昼夜の寒暖差は15度を超える。さらに、アミアータ山は嵐や雹に対する防壁ともなる。マストロヤンニ氏は、ここが優れたブルネッロを生む土地であることをすぐに確信し、畑を拓いてブドウの植樹を行った。このテロワールが育むブドウから余計なものを加えることなくワインを造るために、発酵にはニュートラルなコンクリートタンクを、熟成には大樽を用いることは最初から決まっていた。ブルネッロの伝統に重きを置くマストロヤンニの作品は、初期のヴィンテージからこの地の上質なサンジョヴェーゼに特有の素晴らしいアロマを呈していたという。スキエーナ・ダジノ誕生秘話マストロヤンニの要となるアンドレア・マケッティは、1992年に栽培・醸造責任者として招かれた。彼はモンタルチーノを熟知した地元出身の醸造家であり、イタリア最高のエノロゴの一人エツィオ・リヴェッラの下で、長らくバンフィの醸造に携わっていた。しかし、当時の最新鋭の技術と設備を導入したバンフィの手法は非常にモダン。それに違和感を抱いた彼は、より自然なワイン造りができる場所を求め、マストロヤンニにやってきた。着任当初のことをアンドレアは振り返る。カンティーナと呼ぶには簡素な小屋で醸造が行われ、夏場に気温が40度にも達する場所でワインが保管されることもあったという。それまでとは全く異なる環境に身を置くことになった彼が最も驚いたのは、熟成中のワインを試飲していた時のこと。『グアルティエーロ・マルケージ』と書かれた樽からのワインの群を抜くおいしさに衝撃を受けた。それはイタリア料理界の重鎮ためにたまたま取り置かれていたものだったが、そうでなければ通常のブルネッロにブレンドされていたはずだった。アンドレアはそのワインを生み出した区画を探し出し、今後は単独で瓶詰することを心に決めた。その区画こそが、スキエーナ・ダジノ。マストロヤンニの最上クリュは、彼の審美眼により見出されたのである。不変の本質既に地元では優れた生産者として認識されていたマストロヤンニだが、アンドレアの手腕はそのクオリティを更に引き上げた。彼が最も重要視したのは畑である。生態系を整え、病害が起こりにくい環境にすることで、人の手を加えずとも質の高いブドウを得られる環境づくりに注力した。醸造環境も少しずつ改善していったが十分ではなく、選果台もなかったため、最終的なブドウの選別は畑でしかできなかった。それが一変したのは、グルッポ・イリーの所有になった2008年。この大資本が入ることで、ワインが全くの別物になってしまうのではと多くの人が危惧したが、むしろイリーはマストロヤンニの本質が変わらないことを求めていた。アンドレアに全幅の信頼を置く彼らのスタンスは、単純明快。「資金は出すが、干渉はしない」。アンドレア念願の選果台の導入はじめ、清潔で機能的な醸造施設など、大規模な設備投資がイリーの手により行われた。このハード面の充実は一層のクオリティ向上につながり、ワインはよりクリーンで洗練された味わいを得た。マストロヤンニの伝統とアイデンティティを見事に守り抜き、更なる躍進の機会をもたらしたフランチェスコ・イリーは現在、マストロヤンニの会長職にある。しかし、実際の運営はアンドレアに一任し、その方針に一切口を挟むことはない。フランチェスコはそんな自分のことを、”presidente(『会長』)”にひっかけて、”presi-niente(『存在感がない』という意味の造語)”と誇らしげに呼んでいる。