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ドメーヌ・ド・ラルロ ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・スショ [2022]750ml

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リシュブールに隣接したレ・スショの中でも特に恵まれた畑より、力強さとエレガンス、テクスチャーと骨格を兼ね備えた1本!ニュイ・サン・ジョルジュから2km南に位置するコート・ド・ニュイにあるドメーヌ・ド・ラルロは、ドメーヌ建物の周りの約4.0haのぶどう畑のクロ・ド・ラルロから名付けられました。“ラルロ"とはプレモー村とクロ・ド・ラルロの地下を流れる小さな川が語源です。ドメーヌの始まりは1987年。保険会社のAXAがネゴシアンのジュール・ブランを買収し、ドメーヌ・ド・ラルロとして生まれ変わりました。責任者はドメーヌ・デュジャックで働いていたジャン・ピエール・ド・スメ。ドメーヌ開始直後から、テロワールを尊重する目的でビオディナミに向けての取り組みを開始。これが現代のドメーヌ・ド・ラルロの礎となっています。2007年にスメ氏の引退に伴い、運営はオリヴィエ・ルリッシュに受け継がれ、また2011年からジャック・ドゥヴォージュに引き継がれました。2014年9月より、アレックス・ガンバルで辣腕を振るっていたジェラルディンヌ・ゴド女史がテクニカル・ディレクターに任命。今後、彼女とラルロの個性が、どのような素晴らしい相乗効果を見せるのか世界中が注目しています。「ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・スショ」は、リシュブールに隣接したレ・シュショの中でも特に恵まれた畑です。シュショの中でも極めて高い品質のブドウが採れることで知られています。0.7haあり、これに同畑内の若木の部分が0.15haあるので、トータルで0.85ha所有。優雅さ、気品、華麗さがあり、しっかりと焦点の定まった秀作。しなやかなタンニン、緻密できめ細かく、うっとりするようなエレガントな質感があります。赤系、黒系それぞれの果実のたっぷりとした熟度に清涼感のあるメントールのようなクールさのある果実香が感じられる。アニス、甘草、グローヴ、上質な紅茶、煙、スミレなどの花束、コーヒー、カカオ、ミネラル、黒蜜、バラなどの要素が感じられます。■ジェラルディーヌ・ゴドー氏のコメント■より赤く、明らかにスパイシーでフローラルなこのワインは、私たちを旅へと誘う。味わいは、力強さとエレガンス、テクスチャーと骨格を兼ね備えている。タンニンのフィネスが、このヴォーヌ・ロマネをとてもエターナルなものにしている。長い余韻がワインのエネルギーと純粋さを際立たせている。(2024年5月)■テクニカル情報■2022年産新樽比40%, 所有面積: 0.85ha, 植樹: 1950年, 樽熟15+タンク熟成3ヶ月DOMAINE DE L'ARLOT VOSNE ROMANEE 1ER CRU LES SUCHOTSドメーヌ・ド・ラルロ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・スショ生産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ヴォーヌ・ロマネ原産地呼称:AOC. VOSNE ROMANEEぶどう品種:ピノ・ノワール 100%アルコール度数:13.5%味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディ■2022年ヴィンテージ情報 (醸造責任者ジェラルディーヌ氏より)■この年は暑かったので、2020年と似たようなヴィンテージになると予想していました。夏には熱波があり、ブドウ畑のチームはしばしば朝の5時から作業を始めなければなりませんでした。開花は2020年よりも早い8月の収穫を示唆しました。8月にブドウの木の分析を始めたとき、白の果汁がほとんど緑色で、酸度が高く、糖度が低いことに驚いたのです。葉は茶色ではなく、落葉もしていなかったので、成長サイクルは続いていると推測しましたが、実際はブドウの木が身を守るために止まっていたのです。気温が下がり始め、正常化すると、サイクルが再開しました。収量は平均38hL/haで、2020年に比べて高く、より多くの量を得ることができました。自然な酸味を備えた古典的なブルゴーニュ・スタイルを実現することができました。ワインは2021年よりも骨格とボディがあるが、スタイルは似ています。私たちは8月26日に白と赤の両方で、それぞれ午前中とその後にピッキングを始めました。収穫のほとんどは8月31日に終わり、オート・コートは9月10日に収穫しました。果実は熟しており、あまり選果の必要はありませんでした。このヴィンテージでは全て除梗しました。発酵は普通で、短い低温予備発酵を行い、キュヴェゾンはマセラシオンのためのルモンタージュを挟んで約20日間で、これは前ヴィンテージとほぼ同じです[ピジャージュは2021年から中止]。アルコール度数は13.0%~13.5%で、オート・コートではやや低い。エントリー・レベルのワインを除けば、3月頃から瓶詰めされました。これはドメーヌの強力なラインナップです。ロマネ・サン・ヴィヴァンは、予想通り最高の出来栄えです。私にとって、クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ、モン・デ・オワゾーは、言うに及ばず、この畑の優れた表現です。梗を適切に加えることで、より複雑さが増したのではないかと思う部分もある。しかし、ゴドーはブドウの木に水分のストレスがあることを発見したため梗が完全に熟さないリスクを感じたのでした。■2022年ヴィンテージ情報 (ワインレポートより)■気候変動に対応するため、ドメーヌは様々なトライアルをしている。ドメーヌ・ド・ラルロの2022年はここ5年の間では最高の出来だ。バランスが優れ、クラシックなエレガンスにあふれている。トレードマークに近かった全房発酵は止めた。「驚いたでしょ。すべて除梗したの」ジェラルディンヌ・ゴドもいたずらっぽく笑った。ドメーヌの基礎を築いたジャン・ピエール・ド・スメが、デュジャックのジャック・セイスの弟子だったことから、ドメーヌは1990年代から全房発酵を取り入れてきた。ジャック・ディヴォージュの後を継いだジェラルディンヌも初ヴィンテージの2015年から大胆に全房発酵を取り入れた。「気候変動でうちの畑に全房発酵は必要ないとわかった。技術的に適切なソリューションではない。糖度が上がってpHが上昇している。全房発酵をするとさらにpHが上がる。これまで使いすぎた。アルコール度、酸度を含めたすべてのバランスをとるには除梗でいい」実際、試飲した2022年は糖度と酸のバランスがよく、茎を含めなくてもフレッシュでエレガントだった。ジェラルディンヌによると、2022年は8月の気温が高くて乾燥したため、2020年と同じかと不安を感じたが、全く違っていて安心したという。1824060924508135DOMAINE DE L'ARLOT / ドメーヌ・ド・ラルロ1987年、アクサ・ミレジムは、ジャン=ピエール・ド・スメの働きかけでプレモーのドメーヌ・ジュール・ベランを買収。同時に両者は業務遂行の為に5対5の割合による持株会社を設立し、この関係は2006年にジャン=ピエールが引退しアクサが全株式を取得するまで続いた。もともとドメーヌは3つの単独所有畑、コンブラシアンのクロ・デュ・シャポー、ドメーヌが本拠を置くクロ・ド・ラルロ、クロ・デ・フォレ・サン=ジョルジュから成っていた。1991年、ロマネ・サン=ヴィヴァンのわずかな畑を手に入れ、翌年にはヴォーヌ=ロマネ レ・スショを買い、ドメーヌの面積は14haまでになった。1998年にはオリヴィエ・ルリッシュが研修で業務に加わった。のちに彼はフルタイムで雇用され、2006年ジャン=ピエールの跡を継いだ。ブドウ畑は2000年以降部分的に、2003年以降は全面的にビオディナミにより耕作されている。ワインに始まり、醸造所のレイアウトに至るまで、ここにはドメーヌ・デュジャックの影響がはっきり認められる。ドメーヌ・デュジャックのジャック=セイスは、ジャン=ピエールの旧友かつ庇護者だからである。畑には選果台が、集果場には振動テーブルが備わっている。果梗は出来る限り残すが、クロ・ド・ラルロではクロ・デ・フォレほど用いられない。ドメーヌは自前の樽材を買い入れ、2~3年乾燥させ、樽業者レモンに組み上げてもらう。新樽はクロ・ド・ラルロで約40%、クロ・デ・フォレとロマネ・サン=ヴィヴァンではそれよりやや多くなる。クロ・ド・ラルロとクロ・デ・フォレの若木は別々に醸造、瓶詰めされ、それぞれル・プティ・タルロ、1級のプティ・プレになる。またクロ・ド・ラルロの一部からは白のセカンドワインが造られ、ニュイ=サン=ジョルジュ・ブラン ラ・ジェルボットの名で売られる。(ジャスパー・モリスMW著 ブルゴーニュワイン大全より抜粋)ジャック=セイスの後任であったオリヴィエ・ルリッシュは2011年8月に夢であった自らのワイン造りを始める為、惜しまれながらもドメーヌを去り、南仏アルディッシュでDomaine des Accolesを設立。次に着任したのがMichel Magnien等で醸造責任者を勤めたジャック・ドゥヴォージュ氏。同じ有機栽培のDomaine de la Vougeraie等で研鑽を積み、志の高い彼なら、さらに成長させてくれるはずだとドメーヌを託されました。実際、彼の手がけたワインはオリヴィエ時代よりさらに洗練さに磨きがかかり、高い評価と名声を得ましたが、ジャック自身は、長年のビオディナミの効果が如実に現れ始めた結果だと冷静に評しています。結果的にその卓越した手腕を買われ、Clos de Tartを所有するMommesan家からヘッドハントされました。ラルロでの仕事に満足していましたが、誰もが与えられる機会ではないと、新たな道へ進む決断をしました。後任には、Alex Gambalで醸造責任者として辣腕を振るっていたジェラルディーヌ・ゴドー氏(Géraldine Godot)が多くの優秀な候補者の中から選ばれました。彼女の高い知識と技術力、情熱や哲学はこれまでの責任者に優るとも劣らないとジャックやアクサの総責任者も迷わず彼女に太鼓判を押した逸材です。ジェラルディーヌは2014年9月から着任し、ジャックは引き継ぎの為、2014年12月までラルロで彼女と共に働きました。その為、2014年産の醸造は二人による最初で最後の特別なワインとなります。ジェラルディーヌ自身もジャック就任時同様、これまで受け継がれてきたラルロ独特のやり方は変えないと言っていますが、2015年産以降にジェラルディーヌとラルロのそれぞれの個性が、どのような素晴らしい相乗効果を見せるのか世界中が注目しています。