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東洲斎写楽名作選集より『四代目松本幸四郎の新口村孫右衛門と中山富三郎の梅川』大判 黒雲母摺高級手摺木版画浮世絵(額縁入り)【中古】

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 東洲斎写楽名作選集より ■四代目松本幸四郎の新口村孫右衛門と   中山富三郎の梅川    この図は、寛政六年八月桐座上演の二番目狂言、  近松の梅川忠兵衛の「冥途の飛脚」を書き換えた  「四方錦故郷旅路」の新口村の段を描いた作である。  恋ゆえに金につまって封印切りの大罪を犯してしまった  亀谷忠兵衛は、恋人傾城梅川と死出の旅に立つ。  最後の一目、実父新口村の孫右衛門に逢いたいと親里を  訪ねる。  そこで計らずも、孫右衛門に出会い、勿論孫右衛門は  梅川とは知らなかったが、草履の鼻緒の切れたのを直したり  何くれとない親切に、これが息子に大罪を犯させた梅川と  知り、追手を逃れる抜け路をそれとなく教えて二人を落して  やるという情味豊かな場面である。  その二人の心の交流が、この絵には溢れている。  殊に富三郎の姿に、舅に尽くす心情が、こよりをよる  指先にまで滲み出ている感じで、そこには遊女でいながら  遊女らしくない、女としての美しさが見られるところに  写楽の偉大さがある。  役者を描き、その役柄の心情までも描出しているこの作品は  傑作の一つといっていい。                (吉田映ニ氏 解説より抜粋)     東京国立博物館その他の秘蔵原画を厳密に復刻し  色彩、品格、時代色等を尊重し、手摺度数を惜しみなく重ねて  仕上げた高級手摺木版画です。  在庫限り。  再入荷の予定はございません。 ■東洲斎写楽  寛政6年、突如浮世絵界に現れ、約10ヶ月の短い期間に  145点あまりの役者絵をはじめとする浮世絵を発表し  忽然と姿を消した正体不明の浮世絵師。  生没年、出身地、師弟関係なども不明。  ドイツの美術研究家ユリウス・クルトが、レンブラント、  ベラスケスと並ぶ三大肖像画家と紹介したことがきっかけで  大正時代から逆輸入する形で日本でもその評価が高まった。 作家名 東洲斎写楽 題 名 四代目松本幸四郎の新口村孫右衛門と 中山富三郎の梅川 技 法 高級木版手刷色彩 雲母キラモミ仕上げ 版画用紙 越前生漉特製奉書   監 修 楢崎宗重 日本浮世絵協会理事長 文学博士  版 元 大江戸木版社  画面の寸法 原画同大 大錦版 31.0×21.0cm 額縁の外寸法 48.4×36.1cm 額縁の仕様 版画用高級額縁 裏面に壁吊り用金具・ひも付き 額縁の窓 アクリル 額縁のマット 紙マット 装 丁 合わせ箱 状 態 【未使用品】 少し古い作品ですが、 未使用でシートのまま保管していたものを 新品の額縁で額装したものです。 シートの状態も良好です。