ピエ・ダングロワは14世紀に始まった英仏間の百年戦争の休戦期間に作られたと言われています。
ピエ・ダングロワとは、「イギリス人の足」という意味。その意味深な名前の由来ははっきりとしないそうです。
ウォッシュタイプのチーズというと、独特の発酵臭があり、旨みと共に強い癖のある味をもったものが多いですが、ピエタングロワはマイルドな香りとまろやかな味わいで、ウォッシュタイプチーズが初めての方にも食べやすいチーズです。
一般的なウォッシュチーズは酒や塩水で表面を洗いながら熟成させますが、ピエタングロワは一度塩水でチーズの表面を洗った後、もう一度真水で洗いなおしてから熟成させます。
その為、表面のベタつきや独特の発酵臭が抑えられ穏やかなチーズになるのです。
また、脂肪分が６２％と高めなため、リッチなミルクのコクがウォッシュタイプチーズのクセを抑えている秘密です。

脂肪分がおいので、後口が軽めのフルーティーな赤ワインや辛口の白ワインが良くあいます。
リッチなミルクのコクとバターのような口溶けが特徴のピエ・ダングロワ。
薄切りにした胚芽パンなど酸味の強いパンとミルクのコクが良く合います。