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司馬遼太郎と朝鮮 『坂の上の雲』-もう一つの読み方 [ 備仲臣道 ]

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『坂の上の雲』ーもう一つの読み方 備仲臣道 批評社シバ リョウタロウ ト チョウセン ビンナカ,シゲミチ 発行年月:2007年10月 ページ数:187p サイズ:単行本 ISBN:9784826504713 備仲臣道(ビンナカシゲミチ) 1941年、朝鮮忠清南道大田生まれ。山梨県立甲府第一高校卒、山梨時事新聞記者、同労働組合書記長。月刊「新山梨」編集発行人。1998年から2007年まで「高麗美術館館報」に高麗・李朝美術に関するエッセーを連載。2002年、第六回岡山・吉備の国「内田百〓(けん)文学賞」優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1章 明治維新(ねじれた変革/民衆の悲鳴 ほか)/2章 明治新政府(天皇をかつぐ/征韓論争 ほか)/3章 日清戦争(征韓のはじまり/奇襲で火ぶたを切る ほか)/4章 日露戦争(帝国主義戦争/民衆同士が手を結ぶ時 ほか)/5章 東方の覇者(講和条約/日露兵士の抱擁 ほか) 司馬遼太郎の作品『故郷忘じがたく候』にある一行の引用からこの物語ははじまる。それまで慣れ親しんできた司馬遼太郎の作品群への憧憬の念は、日本による朝鮮の植民地支配を「たかが三十余年」と断じたとき、悉く喪失する。その重苦しい意味を心の奥深くに刻んだときから、侵略者として日本人である自分の出自と重ね合わせて、己を苛む長く苦しい旅がはじまる。幼少時に育った遥かなる朝鮮での体験を踏まえて『坂の上の雲』に潜む蔑みの思想と対をなす「日本の優位」という国家幻想を緻密に検証し、維新から今日に至る近代化のネジレ構造を照射する。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)