幻視とレアリスム クールベからピサロへ [ 石谷治寛 ]

クールベからピサロへ 石谷治寛 人文書院ゲンシ ト レアリスム イシタニ,ハルヒロ 発行年月：2011年07月 ページ数：306p サイズ：単行本 ISBN：9784409100295 石谷治寛（イシタニハルヒロ） 1977年、東京生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士（人間・環境学）。現在、甲南大学人間科学研究所博士研究員。専攻は、美学・美術史、視覚文化論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　表象と主体の二重化（肖像の真理ーギュスターヴ・クールベの肖像画と初期写真に関する試論／戦争と革命の寓意ー眠る裸婦とりんごの静物画）／第2部　労働と心身（エッフェル塔の時代の「プリミティヴィズム」と「モダニズム」ーカミーユ・ピサロの「りんご採り」をめぐって／憂鬱・夢想・思考の通路ー休息する農婦たち／「労働は心と身体の健康を驚くほど調節する」ー工芸と装飾をめぐる身体のリズム）／第3部　自然環境と都市（風景の連作ー自然主義とアナーキズムの自然感情／光の世紀、始まりの終わりー近代都市と群衆・シネマトグラフ・記念碑） 19世紀において「調和と自由」とは、環境と個人との関連を表す重要な概念であった。クールベ、ピサロによる自然をめぐる認識は、夢や幻視の領域を通して、同時代の現実を鋭く見据えていた。近代的主体の二重化や自我を表した肖像画、都市化にともない変わり行く農村や働く農民の表象、そして、自然と都市の環境が芸術的に表現された風景画。近代を代表する芸術作品を読み解きながら、同時代の哲学やアナーキズム思想、生理学・心理学、地理学や社会学の位相を明らかにする。 本 ホビー・スポーツ・美術 美術 西洋美術 ホビー・スポーツ・美術 美術 その他