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晩鐘 上 / 佐藤 愛子 著
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かつて夫だった男の訃報が届く。共に文学を志した青春の日々、莫大な借金を抱えた歳月の悲喜劇。彼は何者だったのかを問う傑作長篇。佐藤愛子九十歳・奇跡の話題作、待望の文庫化!<br><br>老作家・藤田杉のもとにある日届いた訃報――それは青春の日々を共に過ごし、十五年間は夫であった畑中辰彦のものだった。<br>共に文学を志し、夫婦となり、離婚の後は背負わずともよい辰彦の借金を抱え、必死に働き生きた杉は、思う……。<br><br>あの歳月はいったい何だったのか?<br>私は辰彦にとってどういう存在だったのか?<br><br>杉は戦前・戦中・そして戦後のさまざまな出来事を回想しながら、辰彦は何者であったのかと繰り返し問い、「わからない」その人間像をあらためて模索する。<br><br>『戦いすんで日が暮れて』『血脈』の系譜に連なる、かつて夫であった男と過ぎし日々を透徹した筆で描く、佐藤愛子畢生の傑作長編小説。<br><br>(文庫化にあたり、単行本を上下2分冊とした)<br>佐藤 愛子 著
文藝春秋
2017年09月
バンシヨウ ジヨウ
サトウ アイコ
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文藝春秋
2017年09月
バンシヨウ ジヨウ
サトウ アイコ
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